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村上春樹さんと80年代

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私が良く読書をする場所の上位3つ上げると、頻度の高い順に、電車の中、入浴中、睡眠前ということになる。睡眠前は、本当は頭が覚醒してしまうので、やめた方が良いと言われたりもするのだが、枕元に常に文庫本が常備してあるので、寝る前に必ず手に取ってしまう。

その枕元文庫の中には、特に村上春樹さんの小説が多くある。その中の一つを最近また読み始めたところ、内容をすっかり忘れている部分もあったこともあり新鮮だったのと、やはり春樹さんの書く文体が好きだと再認識したのとで、毎日のように短編を少しずつ読んでいるこのごろ。

春樹さんの小説の中でも、私は80年代に書かれた作品が特に好きだ。もちろんリアルタイムでは読んでいないのだが、あの頃の作品の主人公の、人生のモラトリアム期を過ごしているような、社会に対する受け身、無関心を装った態度や言動に、なぜかひかれてしまう。そして一度村上さんの世界に入ると、なかなか抜け出せなくなる。

最近、幼なじみと再会した。その彼とひょんなことから80年代のサブカルチャーについて話しをする機会があり、その盛り上がりぶりに驚く。お互い、80年代なんてまだ小学、中学に通っていた頃だというのに。私は大学の頃、友達の家やサークルの部室でビックリハウスやガロなどを読んでいた、というと、友人からは、その頃のサブカルチャーの雑誌が並べられた画像が送られてきた。YMOが大好きだというその幼なじみは、今は音楽の仕事をしている。

そんなわけで、ここのところ頭の中に、少し80年代の風が吹いているのだ。久しぶりに岡崎京子さんの漫画を読み直したくなった。

by blossoms_0606 | 2007-02-27 22:58 | 日常

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