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あたらしいともだち

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グループ展3日目。何人か友人がギャラリーに来てくれるというので、セツでデッサンを終えた後、世界堂へ買出しを済ませ、ギャラリーに向かう。

ギャラリーに着いてしばらくすると、約束をしていた知り合いの方がギャラリーの扉の向こうに見えた。実は、その方とお会いするのはこのギャラリーにて初めてのこと。あるきっかけで知り合えたのだが、実際に顔を合わせる機会がなく、いつかお会いしましょうね、と言いながら、こんなに早くその機会が与えられたことを喜ぶ。強く思っていることはかなうのだよ、という友人の言葉を思い出す。

その方は、一緒に小さなお客様をつれてきてくれた。かわいいそのお客様は、私の顔を見たとたん、ものすごい笑顔で、元気に自己紹介してくれた。そのときのかわいらしさったら、それはもう言葉に表せないくらいで、私の目は、きっと漫画のようにハートになっていたのじゃないかと思う。知り合いの方からお話だけは伺っていたけれど、これがその少年くんなのか!と思うと、会えたことが嬉しくて、そして、目の前で笑う顔が、あまりにかわいすぎて、思わずぎゅうーと抱きしめてしまった。初対面なのに!そして、そんな私の行動にも、あははは、と、声を上げて笑う少年くん。他人のお子様をこんなに愛おしいと思ったのは久しぶり。

その後しばし、お母様と少年くんと、三人でおしゃべりを楽しむ。少年くんが使っているというスケッチブックを見せてもらうと、なんと月光荘のもの。私とおそろいだった。「おそろいだよー!ほら!」と見せると、「うわーほんとだー。」といって、またにこにこ笑う。ああ、今日、このスケッチブックを持って来て本当に良かったと思った。少年くんのスケッチブックに描かれた絵や文字について教えてもらう時間の楽しかったことといったら。

私の作品についてのコメントも、しっかりと芳名帳に残してくれた。「ぼくはおくすりのえがいちばんすきです。」というメッセージを呼んで、直前まで飾るかどうか悩んでいた、薬をモチーフに描いた絵を、飾ってよかったなあと心から思う。

おしゃべりをもっともっとしていたかったのに、無情にも私が帰らなくてはいけない時間が近づき、名残惜しくさよならを告げる。笑顔で「さようなら!」といってくれた少年くん。このあたらしい小さなともだちと、また次に会える日はいつだろう。素敵な友達が一度に二人もできた日。帰りの電車では少年くんのお母様からの素敵な手紙を読み、おみやげに頂いた手作りオレンジピールなどながめ、その幸せな気持ちは帰宅するまで、ずーっと、ずーっと続いていたのだ。

by blossoms_0606 | 2007-03-22 00:11 | 日常

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