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夏のある日

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夏休みは、久しぶりに少し長めの旅行に出ていた。思えば、2泊3日以上の旅行に出るのは、結婚したときに行った旅行以来初めて。その間、猫のミルクさんは実家で預かってもらっていた。旅行を無事終えて帰ってきて、実家に旅行のおみやげとミルクさんを引き取りに帰る。

母の畑では太陽をいっぱい浴びてつやつやしたトマトやなす、すいか、モロヘイヤ、にら、オクラ、いんげん、などが毎日沢山収穫されていた。その畑へ、娘を連れて収穫のお手伝い。畑へは、家から歩いて5分ほど。その途中、竹林にある抜け道を通る。そこは、私が小学生のときにさんざん遊んだ場所。森の中を探検して、服にいっぱい草の実をつけて帰って来たり、ヤマブドウを採ってきてハンカチを染めて遊んだり、祖母と一緒に山菜採りをしたり、カブトムシを探しに早朝に出掛けたり。

抜け道はほんの少しの距離で、そこを通り過ぎるとまた日差しのあたる小径に出てしまうのだけど、抜け道の中は竹林に囲まれていて、とても涼しく緑が目に痛いほど。そしてそこを通るたび、いつも小学生の頃に記憶が戻る。一番印象に残っているのは、友だち5〜6人と一緒に捨て犬を2匹拾って、その森の中で少しの間飼っていたこと。白と茶色のかわいい子犬を、誰の家でも飼えないと思い、これは内緒でみんなで飼おう!ということになった。みんなのお小遣いを集めて、自転車で40分くらいかけた大きなスーパーに出掛けて、首輪やリード、ご飯など買って来たのだ。それから1ヶ月くらいだろうか、私達は本当に森の中でその2匹の犬を飼っていた。放課後になるとそこへやって来て、交代でご飯や水の当番をしながら。

結局、1ヶ月くらいして学校の先生や親にも知られ、そこで飼うことはもう無理だということになる。でも、どうしてもその犬と別れたくない私達は、全員が親を説得することになる。そして、その中で犬を受け入れてくれることになった2人の友だちの家で、その2匹の犬は飼われることになった。子犬だった2匹の犬は、その家で大きくなり、私達は学校から帰る途中、いつでもその犬を見ることができた。もう内緒にすることはなく。その犬の名前は、マリオとルイジ。当時流行っていたゲームからとったのだ。懐かしい記憶。でも、このことを思い出す度、夢の中の出来事のような気持ちにもなる。このことを覚えている友達が、あの中に何人いるだろう。残念ながら、そのときの友達とは、今は連絡をとっていない。いつか会う機会があったら話してみたいものだ。

by blossoms_0606 | 2009-08-15 21:56 | 日常

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