カテゴリ:母になること( 7 )

安産トレーニング

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先週のこと。妊娠37週を迎え、「いよいよ産み月ね。」と助産師さんに言われる。「もういつ産まれてもおかしくないんだから、床拭きにいらっしゃいよー。」とのアドバイス。私が出産をする助産院では、予定日が近くなると、「ケアハウス」と呼ばれるマタニティクラスやお灸教室などを実施している集会所の床拭きや草むしりなどをして、安産のための筋肉トレーニングをするのである。

朝9時半に助産院に着くと、その日研修に来たという看護学生が二人。初々しいその二人のうちの一人と、雑巾をもってケアハウスまで歩く。途中「歩くの早いですね。」と言われる。出産を半月後に控えた臨月の妊婦なのだが、どうやら歩くスピードは落ちていないらしい。

ケアハウスに着いて、全ての部屋の床や階段、窓などを掃除する。床拭きといっても、普通に四つん這いになって拭くのではなく、足を開いて踵を床に付けたまましゃがむ、スクワットの体勢での床拭き。内股の筋肉や腿の前面の筋肉がパンパンにはる。2時間みっちり雑巾がけをして、終わる頃にはくたくた。

助産院に戻ると、お昼ご飯が用意されていた。小豆入り玄米ご飯と具沢山のお味噌汁。それに野菜が中心の小鉢が5品ほど。とても贅沢で滋味深い食事。入院中に出される食事もこのような玄米菜食を中心としたものらしい。「良く噛んで食べてね」との助産師さんの言葉通りに噛み締めて食べると、2時間の労働のあと程よく空いた胃に、じんわりと染み込んでいった。
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by blossoms_0606 | 2008-01-21 00:10 | 母になること

歩こう、動こう。

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秋晴れの日曜日、助産院の掲示板で見つけたマタニティビクスの会に、早起きをして朝から参加してきた。

青葉台の駅から助産院までの道のりは、もうすっかり歩くことが苦ではなくなった。ゆっくり歩いたらきっと40分少しくらいかかるのだろうけれど、最近は30分少しくらいで歩けるように歩調を早めている。少し前に購入したKarrimorの青いウエストポーチは、ウォーキングにはちょうど良い大きさと手軽さで気に入っており、少し距離を歩くと決めた日は大体身につけて出かける。

マタニティビクスの先生は、アフロヘアで色黒の、みたところ50歳は越えているであろう女性。スレンダーな体つきで、とにかく元気。でも決して元気を押し付ける感じではなくて、語りかける口調は優しい。体調第一で、無理しないで下さいね、と常に気遣ってくれる。そしてビクスが始まる。参加した妊婦さん15人ほどが、ラテン系の音楽に合わせて1時間以上、体を動かしっぱなし。部屋に置かれた鏡を見ながら、先生の動きと自分の動きを照らし合わせながら、とにかく良く動いた。妊婦ってこんなにも動いていいのだと、目から鱗が落ちた気分になる。

エアロビックな動きを1時間ほど続けた後、少しの休憩を挟んで、今度はストレッチやヨガのような動きに移る。呼吸に合わせていつも使わない筋肉を延ばしたり縮めたりするのは非常に気持ちが良く、最後に行った、リラックスできる曲を聴きながら深呼吸するクールダウンでは、眠りに落ちそうになる。

全てが終わって、約2時間半。汗びっしょりになった参加者の妊婦さんと、1ヶ月に1回じゃものたりないですねと笑い合う。大勢の方がもちろん楽しいのだが、自宅で一人のときも、時々は試みて見ようと思う。帰り道は見事な快晴の空の下、青葉台の駅までまた歩く。帰宅して軽い昼食を食べた後、気持よいくらいにストンと眠りに落ちた。早起きした日曜の、適度な運動後の昼寝は、ものすごく気持ちの良いものだった。体を動かすことは大好きなのに、今まで妊婦だから…と少しためらっていたところがあったが、これからは毎日、意識して体を動かしていこうと決めた。
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by blossoms_0606 | 2007-11-04 00:49 | 母になること

家族の風景

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秋晴れの日曜日、7月に男の子を産んだばかりの友人の家へ出産後初めて遊びに行く。私が出産することを決めた助産院は、彼女が紹介してくれた場所。彼女から、出産までの日々をウォーキングしたりいろいろな催しに参加したりと楽しそうに過ごす様子を聞いていたのは、今年の春頃のこと。その後、我が家にもちびちゃんがやってくることになり、その報告がてら彼女にいろいろ相談しているうちに、私もそこで産みたいと考えるようになった。

友人の家までは、東急線の日吉の駅から歩いて20分ほど。慶応大学があり学生で賑わっているのとは反対側の改札をでて、駅からてくてくと歩いて行く。駅から離れるにつれ、昔ながらの平屋があったり、古い神社があったりで、緑の多いのんびりとした風景を楽しみながら歩く。

友人の家は高台にある長屋で、少し長めの石段をてくてくと登って行くと見えてくる。そして家の前にはすぐ、小さな畑がある。そこで友人は小さいながらも菜園をつくっている。夏頃に初めて訪問したときに、高台から見下ろす街並をみて、宮崎駿のアニメーションに出てくるみたいな景色だなあと感じたのを覚えている。

初めて対面したおちびちゃんは、本当に元気いっぱいで、沢山食べて沢山泣いて沢山眠る。
代わる代わるにだっこしたりあやしたりする。目が本当に大きくて、落っこちそう。この子が、お腹の中でぴょこぴょこと暴れていたかと思うと感慨深い。そして自分のお腹にも手をあててみる。産まれてきたら同級生になるんだね、よろしくね、と、半年ちょっと早く産まれた先輩に、親子で挨拶をしてみた。

少し前まではかわいらしいカップルだった二人が、今はもうお父さんとお母さんの顔になっている。新しい家族が出来上がって行くのを見るのは幸せなこと。夕方日の落ちる前に、秋風に吹かれながら皆で散歩した裏山や神社は、まるで小旅行に来ているように日常をふと忘れさせてくれる風景だった。
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by blossoms_0606 | 2007-10-21 23:40 | 母になること

2週間ぶりのこんにちは

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朝から、助産院の提携する産婦人科に、妊娠中期検診を受けに行く。いつもの助産院に行くのとは違う駅で降りると、そこは大きなデパートもあり、洒落た格好の人たちが歩いている。そういえばこの駅は、よくテレビなどで若い夫婦に人気の新興住宅街として紹介されているのを思い出した。周りも、これからマンションが建つ予定の看板などがところどころに見られる。

初めての道は、着くまでの時間が長く感じる。地図には徒歩8分ほどと書いてあるが、なかなか辿り着かないような気がして少し不安になる。通りすがりの人に道を確かめようかと思ったところで、樹木に隠れていた病院の看板がひょこりと顔を出した。

待合室にて30分ほど待たされた。どうやら先生は一人らしく、予約時間に行っても待つ事が常のようだ。私より先に待っている婦人が「あとどのくらい待てば良いですか」と、受付に尋ねる声は少し尖っている。私はその間本を読む。最近好きで読んでいるのは石田千さんのエッセイ。「部屋にて」という一番新しく出たらしいその著書の文体は、エッセイと小説の間のような距離が心地よい。

病院での診察というのはやはりどうしても苦手で、ベッドに横たわると途端に体が固くなる。しかしエコー検査でお腹のちびちゃんの画像を見ると、とたんに表情が緩んだ。この日は両足をばたばたさせていて、先生に「元気だねえ」と笑われ、安心する。最近は日常でも胎動をより強く感じ、元気に動いているのだなあと思わせられることが多い。

病院から駅までの帰り道はやはり行きよりもずっと近く感じらえ、あっという間に駅に辿り着く。駅前のデパートにて九州物産展を催していたのを見て、一回りした後、カステラを買って帰る。少し前に読んだ【Arne】の表紙のカステラが、なんとも美味しそうだったのを思い出したからだ。
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by blossoms_0606 | 2007-10-19 14:34 | 母になること

安産めざして

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助産院の掲示板にて「安産のためのお灸教室」というチラシを発見し、日程など手帳に書き込む。そして当日、お灸教室が行われる、助産院の近くの「ケアハウス」というコミュニティスペースまで出かけてきた。

朝9時半の田園都市線青葉台駅は、少し遅めの出勤であろうサラリーマンにOLや、学生などがちらほら。いつもは青葉台の駅から助産院まではバスを使うのだが、この日はロータリーからバスに乗る人の流れからそれて、ケアハウスまでの道を歩いてみることにする。購入したばかりのウエストポーチを、お腹に負担にならないよう肩からかけて、てくてくと足を進める。

途中から、前方に同じコースを歩いている女性を見つける。結局ゴールまで同じ道を歩き、その女性も同じ目的の妊婦さんであったことに気付いた。目的地までは20分弱で到着。その後、お灸の先生の話など聴きながら、それぞれの悩みなど伝え、いくつかのつぼにお灸を施す。初めてお灸というものをしてみたが、裏に両面テープが貼ってあり、こんなに簡単にできるものかと感心する。その後、個別に相談などし、2時間ほどで教室は終わる。確かにお灸をする前と後では、足の軽さが違うような気がする。

予定日が同じくらいの妊婦さんなどと会話をしつつ、また駅までの道を歩く。道すがらキンモクセイの香り。10月に入ってから、至る所でキンモクセイが存在を主張している。

帰宅して歩いた距離を調べてみると、片道約2.2km、往復で4.5kmほど。10kmコースをジョギングをしていたことを思うと、たったそれだけかと少し拍子抜けする。妊娠してから、走れなくなったことがなによりつらい。ジョギング後に得られる達成感と壮快感はしばらくの間おあずけだが、ウォーキングに替えて日々の運動を楽しもうと思う。そういえばまだ、万歩計というものを持っていないのだった。
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by blossoms_0606 | 2007-10-10 19:22 | 母になること

うぶごえの部屋

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赤ちゃんができたかもしれない…と思って初めて診察を受けてから、4ヶ月を過ぎるまでは、家から歩いてすぐの総合病院に通っていた。自宅で仕事をしながらだったので、できるだけ近いほうが良いと思ったのと、なにかあっても歩いていけるからと、それくらいの単純な理由で決めた。先生も決して悪い先生ではなかったのだが、小さいことだが、少しひっかかるところがあり、3ヶ月をすぎたあたりから、少しずつ、最終的に産む場所について、考えるようになってしまった。

本来なら、最初に見てもらった場所で最後まで産むのが良いのではと思ったが、検診にいく度に、少しのしこりを抱えたまま、あと6ヶ月あまりを過ごすことに不安を感じ、転院を考えるようになったのが8月の終わり頃。転院先は、ほぼ決めていた。7月に出産を終えた友人が産んだ助産院の話を時々聞いていて、それがとても印象が良かったのだ。

初めて見学に行ったのが8月の終わり。電車とバスを乗り継いで行ったそこは、スタッフの方もとても感じがよく、実際に産む部屋や入院する部屋も見せて頂いた。どちらも普通の畳敷きの和室で、産む部屋には「うぶごえ」という名前がついていた。ここで産声をあげた赤ちゃんがどれほどいるのだろうと、幸せな家族の姿を想像する。

一通り施設を案内して頂いて帰る頃に、責任者のスタッフの方に「今度マタニティクラスがあるから、ぜひ来てみたら?」と、元気よく声をかけられる。予約をいれてその日は助産院を後にした。帰りの電車の中で、ちょうどその助産院で産んだばかりの友人から偶然にもメールが届く。産まれたばかりの赤ちゃんは、お父さんに似てもりもり食べる元気な子だという。まだ会ったことのない、おなかの赤ちゃんの同級生になるその子を想像して、自然と顔がほころんだ。
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by blossoms_0606 | 2007-09-08 07:10 | 母になること

こんにちは、ようこそ

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セツ・モードセミナーの夏休みが明け、時間を見つけては四谷三丁目にあるアトリエに足を運ぶ日々が始まった。普通なら2年で卒業するこのアトリエに通い始めて、もう4年半が過ぎた。今では、顔見知りの友人も少なくなる中、久しぶりに顔を会わせる友人達と久しぶりの挨拶を交わしながら、この夏のことなど話す。

最近、友人と久しぶりに顔を合わせては、伝えていることがある。それは、お腹に新しい命が宿ったという報告。ちょうど5ヶ月半ばほどに入ったということを、外から見ても少し目立つようになってきたお腹をさすりながら伝えると、みな自分のことのように笑顔になってくれるのが、本当に嬉しい。

当たり前のことだが、全てが初めて体験することばかりで、戸惑うこともあれば、笑顔になったり、不意に涙がにじむこともある。早くもこの小さな命に、こんなにも感情を揺らされていることを思い、無事にこの世に産まれ、生活を共にするようになる日々のことを想像すると、その日がどんなにか楽しみで仕方ないと、今は思う。

予定日を聞いたとき、まだまだ先、というよりも、そんなにも早く産まれるのか、という驚きのほうが大きかった。それまでに自分の母親になる準備ができるのか、少し不安でもあるのが正直な気持ち。40週で産まれてくるというこの子がお腹に宿ってから、もう折り返し地点の少し手前まで来た。目まぐるしく過ぎるこの期間のことは、忘れないためにも、これから少しずつ記録していこうとも思う。

今はただ、私のところにやってきてくれてありがとうという気持ちでいっぱい。ようこそ、赤ちゃん。早くあなたの笑顔に会えますように。
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by blossoms_0606 | 2007-09-07 00:00 | 母になること