<   2007年 11月 ( 7 )   > この月の画像一覧

夕焼けと渡し守

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多摩川散歩を終えて、すばらしい夕焼けもカメラに納め、さあ帰ろうとした頃、もうすっかり日は落ちかけて、気温もさすがに寒くなってきた。写真をとっていた場所から自宅までは、ちょうど川を挟んで反対側にあたる。しかし、惜しいことに、そこに橋は架かっていない。帰るための橋は、右を向いても左を向いても、2kmほど先になる。いつものように自転車なら、なんてことない道のりだけれども、少し冷えてきた空気の中、その道のりを歩く事を考えると、半日ほどてくてくと歩いた足には少し堪えそうだった。

そんなとき目に入ったのは、川崎側にあるゴルフ練習場のお客専用として使われているボート乗り場。ボート乗り場といってもかなり乗り場は小さく、渡し場といったほうがぴったりくる。船頭さんと呼びたくなる係のおじさんが二人、ちょうど最後のお客を乗せて、川崎から渡って来たところだった。

ああ、今日の仕事も終わりか、というように後片付けをしているおじさんの近くにいって、だめだろうと思いながらも「このボートは一般の人は乗れないんですよね」と聞いてみる。あっさりと「あーだめなんですよ」との返事。きっと、こういう質問は聞き慣れているのだろう。いくらこの人たちが、ちょっと乗せて行ってあげようと思っていても、規則で決まっているのだろうなあ、と思い、がっかりする。

それでも、しばらく夕焼けの余韻に浸りながら、対岸を眺めていた。「ここに橋があったらいいのになあ…」という希望も添えて。すると、橋まで歩くのが嫌で途方に暮れていると思われたのか、「バス乗り場なら近くにあるよ」と、助け舟。そこで素直に頷けばいいのに、思わず、「ちょうど対岸あたりに自宅があるんですよー」などと言ってみる。すると、「なんだ、それならちょっと乗せて行ってあげたのに。もうエンジンはずしちゃったよー。」との返事を残して、おじさんは歩いて行った。二度目のがっかり。いや、その台詞だけでありがたいですよ、と思いつつ、今度こそ本当に歩き始めようと決心する。

すると、なんとおじさんがエンジンらしきものを持って、引き返してきた。その姿に我が目を疑う。「ちょっと乗せて行ってあげるから。」その台詞に、心が熱くなる。きっとこの人の今日の業務はすっぱりと終了しているはずなのに。見ず知らずの私達がバスで帰ろうが歩いて橋を渡ろうが、この人には何も影響を与えないはずなのに。

「すみません。本当に助かります」と言いながら、小さな可愛いボートに足をおろす。ちょうど川岸同士がかなり近いところなので、距離にしたら、ほんの何十メートル。時間にして3分ほどの、私達のためだけに船を動かしてくれたそのひととき、もうだいぶ暗くなって来た夕焼け空を後ろに見ながら、本当に本当に心が温かくなる時間を過ごす。

私達を降ろして、また対岸に去って行くおじさんのシルエットに、何度も何度も頭を下げる。家までの道すがら、空気が冷たくなってきたことなどすっかり忘れて、ずっと心がほかほかとしていた。
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by blossoms_0606 | 2007-11-18 22:30 | 日常

多摩川散歩など

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半月ほど前、助産院にてマタニティピクニックなる催しがあり、良く晴れた土曜日に参加してきた。「ピクニック」というのんびりとした単語からは想像もできないくらいの、ハードウォーキング。午前10時半から歩き始め、軽い休憩を時々挟みつつも、助産院に戻って来たのは、15時半。休憩を差し引いても、3時間半から4時間はみっちり歩いたのではないだろうか。

いつもてきぱきとしていて、口調もさばさばと頼りがいのある助産師さんは、「妊婦さんだってこれだけ歩けるのよー。妊婦だからって、家でごろごろしていて、いざ産む時になって任せっきりだなんて、絶対安産にはなりません!自分で産むんだ、という意識をしっかりもって、体作りに勤めてね!」と言う。

その言葉を受けて、次の日は、多摩川沿いをひたすら歩いて散歩してみた。その日も、気持ちのよい秋晴れ。いつもは自転車でさーっと駆け抜けていた道を、のんびりとした徒歩のペースで辿ると、見落としていたものが沢山見えてくる。色づき始めた紅葉も目に楽しい。

多摩川にかかる橋を渡り、世田谷区に入って、下流方面に向かってひたすら歩く。途中で、一日だけのイベント的なカフェを見つけて少しお茶をしたり、少し疲れると、持って来た水筒に入った暖かいほうじ茶を飲んだりしながら、散歩を続ける。

さすがに夕方になって少し冷えて来たかと思い、そろそろ帰ることにしようと、川のほうを向くと、すばらしい夕焼け。刻々と変わる空の表情がすばらしくて、思わず何枚もシャッターを切る。この夕焼けが写真に納められただけでも、今日の散歩に来た甲斐が十分にあったねと同行の人と喜び合う。

しかし、この日の散歩の一番のご褒美は、この後にあったのだ。(続く)
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by blossoms_0606 | 2007-11-17 22:04 | 日常

沖縄離島旅行..再び石垣島編

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沖縄旅行最終日の朝。早起きして窓をあけると、まだ外は薄暗い。散歩に出ようとコテージから遊歩道を通ってビーチにでる。
ビーチに着いたときには、まだ太陽はでておらず、日の出を楽しみに待つ。雲があったので、水平線からというわけにはいかなかったが、しばらく待っていると、あたりがだんだんと明るくなり、雲の間から太陽の光がもれ始めた。海面に、オレンジ色のまぶしいラインができる。こんな素敵な瞬間を、ホテルの誰もが見に来ていないことが不思議だった。体いっぱいに太陽の光を浴び、沖縄の空気を吸い込む。

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by blossoms_0606 | 2007-11-13 10:06 | 日常

沖縄離島旅行..由布島・西表島編

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石垣島・竹富島編にも写真を少し追加しました。

沖縄離島の旅、二日目は石垣港からフェリーに乗って、西表島へ行く。石垣から西表までは、フェリーにて約40分ほど。朝早い便だったが、沢山の観光客が乗船していた。竹富に行ったフェリーほどは揺れず、少し安心する。

西表についてすぐにレンタカーを借りる。その名も「やまねこレンタカー」。西表島は沖縄本島に続いて2番目に大きい島らしい。そして沖縄本島よりも台湾に近いという。それほど南に位置することを初めて知り、少し驚く。そして島の約90%は山岳地帯でジャングルになっているらしい。

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by blossoms_0606 | 2007-11-12 12:09 | 日常

沖縄離島旅行..石垣島・竹富島編

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出産前に、まだ行った事のない土地へ旅に出ようと思いたったものの、行きたいところが沢山あり、なかなかしぼれない。そうこうしているうちに、お腹はどんどん大きくなってきて、ついに8ヶ月目に入ってしまった。そして、いくつかの候補地の中から、えいやっと決めたのは、沖縄、石垣島、西表島の旅。

沖縄に行く事自体初めてで、その上離島への旅なんて!と、旅行の日程を決めて旅行会社に申し込んだときから、だんだんと気分が高まって来た。飛行機に乗るのも久しぶり。大きなお腹が少し心配だけれど、無理だけはしないよう周囲に約束して、出発の日までわくわくした日を過ごした。

そして当日。飛行機の便が早かったため、始発で家を出る。日曜日だというのに、始発電車に乗っている人は結構多い。一番驚いたのは、始発電車の車内で、吊り革や手すりを使って、ストレッチを大胆にするご老人。彼はいったいあの後、どこへ出かけていったのだろう。

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by blossoms_0606 | 2007-11-11 21:06 | 日常

新米はおいしい

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福島から新米がたっぷり届く。段ボールにずっしりと入った玄米と白米が嬉しくて、早速土鍋で炊いてみた。

妊娠前は、玄米を食べることが多かったが、つわりの頃、急に玄米が食べられなくなってしまった。陰陽の関係もあるかもしれないと、マクロビオティックを実践している友人から聞いたりもしたが、とにかくにおいと食感が受け付けられなかった。つわりが終わった今も、胃の消化があまり良くないのか、進んで玄米を食べようとはしない。こればっかりは素直に体に従って、また食べられるようになるのを待とうかと思う。

土鍋で炊いた新米は、炊きあがりがきらきらとしていて、「お米が立っている!」と、家の人とはしゃぐ。噛み締めるほどに甘くて、冷めてもまったく臭みもなく美味しい。炊飯器で炊くのはボタン一つで便利だけれど、土鍋でも火加減と時間だけ注意していたらほとんど失敗することはないし、やはり土鍋で炊いたご飯は、味わい深いと思う。

最近は胃が圧迫されて小さくなっているようで、すぐお腹がいっぱいになってしまう。それでも赤ちゃんのことを考えて栄養をとらねばならないので、新米のご飯に蕪の葉のみじん切りと胡麻を混ぜて菜飯にする。蕪の葉は、少し塩揉みをすると綺麗な緑になる。味噌汁は野菜を沢山いれて具沢山にし、先日買って来た仙台麩も加えてみる。麩からも出汁が出るらしく、滋味深い味噌汁になった。この日は一人の食卓だったので、これで十分。食後には三年番茶でほっとひと息。
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by blossoms_0606 | 2007-11-07 17:12 | 日常

歩こう、動こう。

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秋晴れの日曜日、助産院の掲示板で見つけたマタニティビクスの会に、早起きをして朝から参加してきた。

青葉台の駅から助産院までの道のりは、もうすっかり歩くことが苦ではなくなった。ゆっくり歩いたらきっと40分少しくらいかかるのだろうけれど、最近は30分少しくらいで歩けるように歩調を早めている。少し前に購入したKarrimorの青いウエストポーチは、ウォーキングにはちょうど良い大きさと手軽さで気に入っており、少し距離を歩くと決めた日は大体身につけて出かける。

マタニティビクスの先生は、アフロヘアで色黒の、みたところ50歳は越えているであろう女性。スレンダーな体つきで、とにかく元気。でも決して元気を押し付ける感じではなくて、語りかける口調は優しい。体調第一で、無理しないで下さいね、と常に気遣ってくれる。そしてビクスが始まる。参加した妊婦さん15人ほどが、ラテン系の音楽に合わせて1時間以上、体を動かしっぱなし。部屋に置かれた鏡を見ながら、先生の動きと自分の動きを照らし合わせながら、とにかく良く動いた。妊婦ってこんなにも動いていいのだと、目から鱗が落ちた気分になる。

エアロビックな動きを1時間ほど続けた後、少しの休憩を挟んで、今度はストレッチやヨガのような動きに移る。呼吸に合わせていつも使わない筋肉を延ばしたり縮めたりするのは非常に気持ちが良く、最後に行った、リラックスできる曲を聴きながら深呼吸するクールダウンでは、眠りに落ちそうになる。

全てが終わって、約2時間半。汗びっしょりになった参加者の妊婦さんと、1ヶ月に1回じゃものたりないですねと笑い合う。大勢の方がもちろん楽しいのだが、自宅で一人のときも、時々は試みて見ようと思う。帰り道は見事な快晴の空の下、青葉台の駅までまた歩く。帰宅して軽い昼食を食べた後、気持よいくらいにストンと眠りに落ちた。早起きした日曜の、適度な運動後の昼寝は、ものすごく気持ちの良いものだった。体を動かすことは大好きなのに、今まで妊婦だから…と少しためらっていたところがあったが、これからは毎日、意識して体を動かしていこうと決めた。
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by blossoms_0606 | 2007-11-04 00:49 | 母になること