<   2008年 10月 ( 8 )   > この月の画像一覧

秋の一仕事

a0021649_1844356.jpg

毎年、この季節になると、ああ栗の渋皮煮を作る季節だなあと思う。母が畑を借りている農家の方の好意で、毎年栗拾いをさせて頂いているらしく、毎年実家からは大量の栗が送られてくるのだ。

今年は小さな娘がいるので、あんまり大量の栗を剥く作業は難しいだろうと思い、母は小分けにして送ってくれた。その第一弾が少し前に届き、休日を待って栗剥きの作業をした。渋皮煮を作るためには、まず渋皮に傷をつけないように鬼皮だけを剥かねばならず、これが毎年本当に骨が折れる。豆ができないように人差し指に布を巻き付けながら、なんとか1キロほどの栗を剥き終える。

重層をいれた水を沸騰させ、栗の灰汁を抜いて行く作業は、鍋の側についていなければならないので、さすがに娘が起きているときにはできない。寝静まった頃に、いそいそと鍋を準備して作業を始める。ことことと10分くらい煮ては、煮こぼして灰汁を抜く作業を4〜5回すると、ようやく栗は灰汁が抜け柔らかになる。

灰汁を抜く作業の間、同時に渋皮を親指の腹で丁寧にこすりながら栗の表面を綺麗にしていく。ざらざらだった表面がつるりと綺麗になるのは気持ちの良い作業。手の爪の間が灰汁で黒っぽくなってきても気にしない。柔らかく甘く煮た渋皮煮を食べるためには我慢も必要。

栗を一つ口にして、柔らかさと栗の自然な甘みに思わず顔がほころぶ。最後にシロップを作って少し煮詰め、あとは一晩寝かせて、甘さを良く染み込ませる。次の朝起きて、甘さが染み込んだ栗を口に含むのを想像しただけで、早起きができそうな気がする。

渋皮煮を作り始めて今年で5回目くらいだが、毎年少しずつ手際が良くなっていることを思う。こうやって自然と手が動くようになっていき、それがやがて私の味として娘にも伝えられたら良いと思う。

母に電話にて渋皮煮が完成したことを伝えると、また追加の栗を送ってくれると言う。どうやら休日を使って父と一緒に一日かけて栗拾いをしてきたらしく、その成果を電話で聞いて想像を超えた量にただただ驚く。栗を剥くのは90を越えた祖母の仕事らしく、庭に面した日の当たる部屋にて、背中を丸めて沢山の栗を剥く祖母の姿を想像しては笑顔になる。
[PR]

by blossoms_0606 | 2008-10-13 18:10 | 日常

安心なおやつ

a0021649_1466.jpg

最近のnonoは、離乳食をぱくぱくとなんでも食べるようになり、最初の頃におかゆをなかなか口にいれてくれずに悩んでいたのが、嘘のよう。nonoにご飯を食べさせた後に、私が一人で自分の分を食べていると、近くに寄って来て自分も食べたい!と訴える。仕方なく、自分の献立の中から、nonoが食べても大丈夫なものをとりわけてあげると、それもぱくぱくと食べる。最近は、離乳食を1日3回にし始めたけれど、朝も昼も夜もとにかくよく食べる。離乳食を食べるようになってから、体重も少しずつ増えてきて抱っこしたときにずしりと重くなってきた。

nonoの離乳食を作りながら、野菜には本当に甘みがあるなあと思う。私は肌が弱くすぐに荒れたりかぶれたりするのでその体質改善のために、3年くらい前から食生活を野菜中心、乳製品や卵、極端に甘いものもなるべくとらないように切り替え、ゆるいけれどマクロビオティックの食事を実践してみた。野菜中心の生活というのはもともと自分の味覚にあっていたようで、肉や乳製品を控えることはあまり苦ではなかった。とはいえ、時々は甘いものや肉だって、力を付けるためには食べたくなるのもで、絶対に食べない!というルールにはしていない。それでも、野菜中心の食生活は、出産の際にも多いに役立ったと思うし、授乳中の今も体の調子が良い。

最近はnonoに食べさせるおやつも自分で作るようにしており、それにはマクロビオティックの本に載っていたレシピがとても役立つ。この日焼いたスコーンはバターも卵もつかっていないのに、少しのベーキングパウダーと重層のおかげでふんわりと膨らんで焼きたては格別美味しかった。マクロビオティックのお菓子は、バターの代わりに菜種油を使うので、サクサクとする。甘みづけはメープルシュガーを水で溶いたものを、ほんの少しだけトッピング。これだけで十分甘い。最近はバターがなくて大変というけれど、しばらくはバターがなくてもお菓子作りには困らなさそうだ。
[PR]

by blossoms_0606 | 2008-10-11 00:39 | 日常

初めての発熱

a0021649_1404766.jpg

子供は6ヶ月を過ぎると風邪をひきやすくなるよと色々なところで言われていたけれど、nonoは今まで特に風邪もひかず元気にやってきていた。しかしここ最近急に気温が下がってきたからなのか、とうとう初めての発熱を経験することに。

体が熱いなあと気付いたのはもう夜になってからで、熱を測るとなんと39度を超えていた。あまりの高い体温にびっくりしておろおろしてしまう。本人はぐったりしているわけでもなく、元気にはしゃいでいるし、夕方の離乳食もパクパクと食べてくれていた。特に鼻水や咳もない。それでも、大人でも39度を超えたら苦しくて仕方ないのに、こんなちっちゃい子が!と思うと、いてもたってもいられなくなる。

すぐにインターネットで救急の病院など調べるも、ここで初めて、「たらいまわし」の経験をすることに…。まずAに電話したところ自動音声で、「Bにかけて下さい」との指示。Bにかけると、係の人が出て「Cにかけると最寄りの病院なども紹介してくれます」と言われる。そしてCにかけると、混雑していてまったくつながらず、自動音声で「急ぎの方はAにかけてください」と言われる。「だからさっきAにかけたんだってば!!」と思わず誰もいない部屋で自動音声に向かって声を上げてしまうほど気持ちが動揺していた。有人だったのはBのみなので、もう一度Bにかけて事情を告げると、救急病院の行き方などを紹介してくれる。最初の電話で言ってくれても良かったのに…と悲しい気持ちになるも、急いで荷物を用意して家を出る。こんなとき車があれば…と思いつつも、我が家は車を持たない家なので、電車とタクシーを乗り継いで救急病院へ。

症状を見てもらったところ、熱以外は元気なので、風邪か突発性発疹かとのこと。熱が下がって発疹が出てみないとわからないと言われ、熱さましの座薬と抗生物質をもらって帰る。スリングで抱っこされているnonoの体はとっても熱くて、本人は元気だけれど、やっぱりとても心配。

電車の中で少しぐずぐずしているのを見て、これはどこか苦しくて泣いているのでは…と思ったり気が気でない。家に戻って、薬を飲ませて寝かしつけてようやく少し気持ちが落ち着いた。

結局次の日も一日熱は下がらず。それでも本人は本当に元気で、ご飯も食べるし良く動いて笑うし、突発性発疹かなあと思っていたのだが、熱が下がってからも結局発疹はでなかった。風邪だったのかもしれない。それでも、今回初めての高熱を経験して、やはり救急病院などの情報はしっかりいつでもわかるようにしておかないと行けないと思った。今回はあまりひどくならずに安心したけれど、しゃべることのできない小さな赤ちゃんが病気にかかるととても心配。これからこういうことがまたあるのかもしれないけれど、こうやって母も少しずつ経験を積んでいくのだなあと思う。
[PR]

by blossoms_0606 | 2008-10-10 01:05 | nono..8month

旅の空気

a0021649_0533429.jpg
NIKON D200/SIGMA 17-70mm F2.8-4.5

最近、知り合いが海外旅行に行くことが多いので、お土産話などを楽しく聞いたり、写真を拝見したりしながら、外国の空気をお裾分けしてもらっていた。

最後に外国へ行ったのはもう6年も前のことで、そのときはスイスとフランスを旅した。そこで使ったカメラはMINOLTAのα-sweet。まだその頃はアナログを使っていた。デジタルの一眼レフにしてからは、何度も撮り直しがきくのは便利になったけれど、旅の後に出したフィルムが現像から戻ってきて、旅の途中でカメラに収めた景色がどんな風に切り取られたのかをドキドキしながら、プリントされた写真がいれられた封筒を開ける楽しみはなくなってしまったなあと残念に思う。

人の海外旅行話を聞くのは楽しいけれど、今は不思議と海外へ行きたい気持ちがそれほどなく、そう思っている間に、パスポートの期限も切れてしまった。次回海外に行くのはいつのことか。今は国内のいろいろなところへ旅行してみたい気持ちの方が大きい。秋は陽気のせいか、未だ訪れたことのない土地について書かれた雑誌の記事や写真などを見ているだけで、旅に出たい気持ちが高まってくる。

載せた写真は、夏に三浦半島で撮ったもの。あの日はとても暑い日だったけれど、空の青と海の群青、森の緑がとても綺麗で自分でも気に入っている一枚。ちょっと北欧みたいな雰囲気が出ているんじゃないかと、手前味噌ながら思ったりもする。
[PR]

by blossoms_0606 | 2008-10-07 01:52 | 日常

kiitos!

a0021649_17255995.jpg

最近テレビで流れているPASCOのCMは、映画「かもめ食堂」とのタイアップで、小林聡美さん演じるサチエさんがPASCOのパンを使って料理をする様にとても食欲をそそられる。映像も美しいけれど、料理をしている際の音がとにかく良い。パンがあぶられる音、キノコを炒める音、卵が熱されたフライパンに落とされたときの音、こんがり焼けたパンを齧る音。どれもこれも実に美味しそうで、例え夕飯を食べたばかりで胃が満たされていても、その場でトーストを焼いて齧りたくなってしまうほど。

いつかフィンランドに行ってみたいなあ、その日はいつになるだろうかなあと思っていたところ、荷物が届く。差出人欄に目をやると、ちょうど先日フィンランドへ旅行をされたと聞いていた知り合いの方からだった。そして品名は「食品」。なんだかわくわくしながら包みを開けると、中身は淡い期待通りのフィンランド土産!美味しそうなクランベリーのジャムに、青のパッケージに黄色のカップのイラストが描かれた、オレンジ色のキノコのカップスープ。美味しそうなキノコの写真が妙に気になって、これは何と言うキノコだろうと調べてみたところ、「あんず茸」という、フィンランドではポピュラーなキノコとのこと。はて、聞き覚えがと思って思い出してみると、PASCOのCMでサチエさんが美味しそうに炒めていたキノコがまさにあんず茸だった。

映画でも出て来た同じ森で採ったキノコを、湖のほとりで炒めてあぶったパンに載せて食べるシーンは本当に魅力的で、あのキノコ美味しそうだなあと思っていたら、形は違えどそのあんず茸がこうして遠い国から届くとは、なんて素敵なタイミングだろうと思う。

映画の中でサチエさんが笑顔で何度も口にしていた「kiitos(キートス)」とは、フィンランド語で「ありがとう」の意味。「kiitos!」とサチエさんのように、まだ会ったことのないその方に向かって伝えたくなった。
[PR]

by blossoms_0606 | 2008-10-05 16:19 | 日常

よその台所

a0021649_352993.jpg

友人から借りた「ずらり 料理上手の台所」という本を読んでいる。以前から気になっていたものの、本屋で手に取っては戻しを何度かしていたところ、友人の家で発見。快く貸してくれた。しかし読んでいたらこれは手もとに置いておきたい本だなあと思うくらい読み応えがあって楽しい。

毎日台所に一度は立つので、台所が使い易く整理されていたらどんなにかストレスがなくなるだろうかとは思うけれど、現状はそう完璧にはいかず、この家に住んでからもう7年目になるけれど、まだまだ台所を上手く使いこなしているとは言えない。娘が生まれてから時々助っ人に来てくれる母は、来るたびに台所、冷蔵庫の整理整頓から始める。そして帰るときには「台所をもっと使い易くしてあげたい」と毎回のように言いながら帰って行く。「私もそう思っているのですよ、お母さん」と心の中で思いながらも、なかなか実行することができない。

去年一年、知り合いの方に日本料理を習っていたときに、料理道具についてアドバイスを頂き、いくつか新調したところ、ものすごく使い勝手が良くて料理が楽しくなり、どうしてもっと早く買わなかったのだろうと思った。特に築地のお店で新調した包丁とサイズ違いの3つの雪平鍋は大活躍で、格段に料理がしやすくなり、毎日使うものは少し値がはっても良いものを使うべきだと思った。

本の中に、毎日料理の後には必ずガス台の下まで拭き、五徳もはずして洗うという料理研究家の方の話が載っていて、そういえば実家の母は、毎日台所仕事が終わると必ずレンジ周りもシンクもぴかぴかに磨いていたことを思う。それは我が家に来ているときも変わらず、母が帰った後の台所はとにかくぴかぴかに輝いている。台所仕事に関してはこんな身近に先生がいるではないかと改めて思った夜、台所周りをいつもより長めに磨いてみた。
[PR]

by blossoms_0606 | 2008-10-03 02:16 | 日常

散歩の収穫

a0021649_0541758.jpg
NIKON D200/Nikkor 50mm F1.4

久しぶりに、朝からからっとした秋晴れの良い天気だったので、午前中はパンを焼き、午後からは散歩に出掛ける。新しく買ったレンズはまだまだ使いこなせないけれど、やはり今までとは違った写真が撮れるので面白い。

近くの小学校の校庭の脇に、ざくろが沢山なっているのがここ最近気になっていた。その下へいって真っ赤に熟した実をカメラに納めると、思いがけず人の顔のようになって一人笑う。そのまま近くの小さな川沿いを散歩。

道すがら、よその家の玄関のフウセンカズラが可愛くてレンズを覗いていると、ガチャとドアの開く音。カメラから目を離して前を見ると、目の前にはその家の住人であろう男性が煙草を加えて立っていた。「すみません」というと、「いいですよ。いいですよ。」と、日焼けした顔で笑ってくれる。お言葉に甘えて…と2、3枚写真を撮ると、「この木にね、もうすぐ見たことのないような花が咲きますよ。」と男性は言う。

「なんていう花なんですか?」と返すと、「僕も知らないの。オレンジ色の提灯みたいなのに赤い小さいのがちょこっとついて。この辺りじゃちょっとみたことないような花だなあ。今年の春に友達に枝をちょこっともらって差しておいたら、こんなに大きくなっちゃって。ここでは初めて咲くんですよ。」と、私の背丈よりも高いその植物を指して笑顔で続ける。その場では全く想像できなかったが、いくつかあるつぼみは近日中に咲くだろうから良かったらまたどうぞ、と勧めてくれたその言葉を嬉しく思い、しばらくはここを散歩コースの定番にすることに決める。

帰り道、梨の直売所の前を通る。毎年ここで直売の梨をいくつか買う。初めてそこを見つけたときは、家のこんな近くに梨園があることに驚いたことと、暑い日に試食を勧めてくれた梨がとても甘くて美味しかったのを覚えている。この日、大ぶりの「新高梨」というのを3つ買う。この梨の読み方が「ニイタカナシ」といって、高知県産の「今川秋梨」と新潟県産の「天の川梨」を高配して新潟と高知の頭文字をとって名付けられたことを、この日初めて知る。
[PR]

by blossoms_0606 | 2008-10-02 23:24 | 日常

珈琲の日に粉と付き合う

a0021649_221020.jpg
NIKON D200/Nikkor 50mm F1.4

10月1日は珈琲の日で、この日を境に珈琲にとっての新年度の豆が出回るのだと、みなづき珈琲マスターより聞く。お米の新米が出回るような感じか。妊娠前は、珈琲をいれて一息つく時間というのが一日の中で大切な時間でもあったけれど、妊娠、出産後はめっきりその習慣はなくなってしまった。今でも、時々珈琲は飲むけれど、やはり母乳のことを考えると控えめに…。

珈琲の日があるならばパンの日もあるのかと調べたところ、やはりあった。4月12日。偶然にも父親の誕生日だった。これから父の誕生日を祝うときにはパンの日のことも思い出すことができて好都合。来年の父の誕生日にはパンでも贈ろうか。

このところ雨続きと思っていたら、久しぶりに体調を崩す。薬は本当に苦手で滅多に飲まない。それでも一晩寝ても治らない頭痛に辟易して、久しぶりにかかりつけの内科へ行き薬を処方してもらう。その日の午後まるまる寝ていたら、どうやらそれ以上にはひどくならなかったようで回復の兆し。安心する。

翌日にはすっかり頭痛はとれ、まだ少し胃の違和感はあるものの、ずいぶんと楽になった。そして久しぶりに外にも日差しが見え、嬉しくてまたパンを焼く。同じマンションに住む友達が二人、パンの作り方を教えてほしいと遊びにきた。そんなにたいそうなものじゃないですよと言いながら、3人で一緒に粉を捏ねる。焼き上がったパンに、作り置きしておいたひよこ豆のペーストを付けて出してみたところ、思いのほか感激され、その場で、うろ覚えだったひよこ豆のペーストのレシピも伝える。自分が何気なく作っているものを喜ばれるのは嬉しい。

この日はもう一つ、娘のために乳製品を使わないマフィンを焼いてみた。バターも卵も一切使わないのに、生地に豆腐を入れるので出来上がりはもちもち。娘の好きな南瓜をつぶしていれてみたところ、パクパクと食べてくれまたもや感激。

日に何度も嬉しいことがあったので、夜にはすっかり体調も回復していた。心が少し疲れていたのかとも思う。嬉しい出来事は水のように染み込んで心も体も息を吹き返した。その気持ちのまま、この日最後の粉を量る。翌日の朝のために一つ生地を仕込んだ。粉を捏ねているときに手の感じるしっとりひんやりとした感触は、本当に気持よい。
[PR]

by blossoms_0606 | 2008-10-01 01:34 | 日常