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天園へ登る

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朝起きると、良い天気。洗濯でもしようかと思っていると、友人から連絡をもらい、鎌倉へ出掛けることにする。

アウトドア好きの友人は、都内近郊の色々な場所の、ハイキングや登山コースに精通しており、この日も、私は全く下調べをしないまま、彼に任せて鎌倉ハイキングにお供することに。いつも少し遠出をするときは、たいてい自分で下調べしたコースをたどることが多いのだが、「ついてきて下さいね」と言われるのは実に頼もしい。

着いてすぐ向かったのは、報国寺という、立派な孟宗竹の庭と茶席がある寺院。静かすぎて言葉がでないほどの庭園。竹に囲まれた茶席にて、まず抹茶と和菓子で一息つき、本日のコースについての説明を受ける。その後一旦鎌倉駅付近まで戻り、ミルクホールというレトロな喫茶店で昼食をとる。食後についてきたアイスコーヒーとデザートが思いの外おいしくて舌鼓。

昼食後、いよいよハイキングコースへ。瑞泉寺を経て、「天園ハイキングコース」と呼ばれる、鎌倉では最長のハイキングコースへ。途中休憩もせず、ひたすら足を進め、しばらくしてたどり着いた、「天園」と呼ばれる見晴らし台からは、鎌倉の街が一望できた。その先の海や、江ノ島、稲村ヶ崎のほうまでも。今まで全く知らなかった鎌倉の絶景スポットを知り、感動でしばし言葉を失う。その後、さらに歩き、何度かの絶景ポイントを経て、最後は建長寺の裏にたどり着く。沢山の天狗の像を横目に見ながら、転ばないよう階段を下る。建長寺まで下りてからは、更に鎌倉まで歩き、せっかくだからと江ノ電と湘南モノレールにも乗り、大船を回って帰途につく。一日で海と山を堪能し、鎌倉フルコースだねと笑い合う。

雨で足場は悪かったが、転ばないようしっかり地面を踏みしめて歩いた。落ち葉とどろでぐしゃぐしゃになった道から立つ土と緑の匂いは、小学生の頃良く遊んだ裏山を思い出させた。

途中、おみやげに買ったわらび餅屋のおじさんは、「一つ下さい」と告げた私の一言で「あれ、関西出身」と言う。「ええ、母が…」と返しつつ、一言で関西のイントネーションを聞き取られたことに驚く。

by blossoms_0606 | 2006-06-19 00:03 | 日常

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