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せいたかさんとの再会

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入浴の時間というのは、私にとって集中できる読書の時間のうちの一つ。最新号の【ku:nel】を読んでいると、佐藤さとる氏について書かれた記事にたどりつく。

「コロボックル物語」シリーズは、小学生の私にとって、非常に心奪われた小説である。「だれも知らない小さな国」を読み終えたとき、周りにコロボックルがいないか、きょろきょろ見回してしまったものだ。まだ小学校低学年だった私には、「だれも知らない小さな国」の登場人物は、みなあまりにリアルで、せいたかさんも、コロボックル達もみな実在して、この話は日本のどこかに本当にある場所での、本当にあったお話だと思えて仕方なかったのを覚えている。

中学生になっても、高校生になっても、大学生になっても、コロボックル物語は、何度も読み返した。ぼろぼろになってしまった文庫が今手元にある。偶然訪れた古本屋で、昔の装丁の「だれも知らない小さな国」を見つけ、迷わず買ってかえったのは、ちょうど一年くらい前のこと。

あれからもう20年近くたって、さすがにコロボックルが本当にいると思う気持ちは薄れてきたけれど、佐藤さとるさんがせいたかさんなのでは、という気持ちは、実のところ今も消えない。せいたかさんとおチビ先生に、思わぬところで再会できたことが嬉しくて、気がついたら手の指はしわしわにふやけていた。

by blossoms_0606 | 2006-12-02 20:05 | 日常

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