2007年 09月 08日
うぶごえの部屋
赤ちゃんができたかもしれない…と思って初めて診察を受けてから、4ヶ月を過ぎるまでは、家から歩いてすぐの総合病院に通っていた。自宅で仕事をしながらだったので、できるだけ近いほうが良いと思ったのと、なにかあっても歩いていけるからと、それくらいの単純な理由で決めた。先生も決して悪い先生ではなかったのだが、小さいことだが、少しひっかかるところがあり、3ヶ月をすぎたあたりから、少しずつ、最終的に産む場所について、考えるようになってしまった。
本来なら、最初に見てもらった場所で最後まで産むのが良いのではと思ったが、検診にいく度に、少しのしこりを抱えたまま、あと6ヶ月あまりを過ごすことに不安を感じ、転院を考えるようになったのが8月の終わり頃。転院先は、ほぼ決めていた。7月に出産を終えた友人が産んだ助産院の話を時々聞いていて、それがとても印象が良かったのだ。
初めて見学に行ったのが8月の終わり。電車とバスを乗り継いで行ったそこは、スタッフの方もとても感じがよく、実際に産む部屋や入院する部屋も見せて頂いた。どちらも普通の畳敷きの和室で、産む部屋には「うぶごえ」という名前がついていた。ここで産声をあげた赤ちゃんがどれほどいるのだろうと、幸せな家族の姿を想像する。
一通り施設を案内して頂いて帰る頃に、責任者のスタッフの方に「今度マタニティクラスがあるから、ぜひ来てみたら?」と、元気よく声をかけられる。予約をいれてその日は助産院を後にした。帰りの電車の中で、ちょうどその助産院で産んだばかりの友人から偶然にもメールが届く。産まれたばかりの赤ちゃんは、お父さんに似てもりもり食べる元気な子だという。まだ会ったことのない、おなかの赤ちゃんの同級生になるその子を想像して、自然と顔がほころんだ。
by blossoms_0606 | 2007-09-08 07:10 | 母になること