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2週間ぶりのこんにちは

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朝から、助産院の提携する産婦人科に、妊娠中期検診を受けに行く。いつもの助産院に行くのとは違う駅で降りると、そこは大きなデパートもあり、洒落た格好の人たちが歩いている。そういえばこの駅は、よくテレビなどで若い夫婦に人気の新興住宅街として紹介されているのを思い出した。周りも、これからマンションが建つ予定の看板などがところどころに見られる。

初めての道は、着くまでの時間が長く感じる。地図には徒歩8分ほどと書いてあるが、なかなか辿り着かないような気がして少し不安になる。通りすがりの人に道を確かめようかと思ったところで、樹木に隠れていた病院の看板がひょこりと顔を出した。

待合室にて30分ほど待たされた。どうやら先生は一人らしく、予約時間に行っても待つ事が常のようだ。私より先に待っている婦人が「あとどのくらい待てば良いですか」と、受付に尋ねる声は少し尖っている。私はその間本を読む。最近好きで読んでいるのは石田千さんのエッセイ。「部屋にて」という一番新しく出たらしいその著書の文体は、エッセイと小説の間のような距離が心地よい。

病院での診察というのはやはりどうしても苦手で、ベッドに横たわると途端に体が固くなる。しかしエコー検査でお腹のちびちゃんの画像を見ると、とたんに表情が緩んだ。この日は両足をばたばたさせていて、先生に「元気だねえ」と笑われ、安心する。最近は日常でも胎動をより強く感じ、元気に動いているのだなあと思わせられることが多い。

病院から駅までの帰り道はやはり行きよりもずっと近く感じらえ、あっという間に駅に辿り着く。駅前のデパートにて九州物産展を催していたのを見て、一回りした後、カステラを買って帰る。少し前に読んだ【Arne】の表紙のカステラが、なんとも美味しそうだったのを思い出したからだ。

by blossoms_0606 | 2007-10-19 14:34 | 母になること

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