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散歩の収穫

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NIKON D200/Nikkor 50mm F1.4

久しぶりに、朝からからっとした秋晴れの良い天気だったので、午前中はパンを焼き、午後からは散歩に出掛ける。新しく買ったレンズはまだまだ使いこなせないけれど、やはり今までとは違った写真が撮れるので面白い。

近くの小学校の校庭の脇に、ざくろが沢山なっているのがここ最近気になっていた。その下へいって真っ赤に熟した実をカメラに納めると、思いがけず人の顔のようになって一人笑う。そのまま近くの小さな川沿いを散歩。

道すがら、よその家の玄関のフウセンカズラが可愛くてレンズを覗いていると、ガチャとドアの開く音。カメラから目を離して前を見ると、目の前にはその家の住人であろう男性が煙草を加えて立っていた。「すみません」というと、「いいですよ。いいですよ。」と、日焼けした顔で笑ってくれる。お言葉に甘えて…と2、3枚写真を撮ると、「この木にね、もうすぐ見たことのないような花が咲きますよ。」と男性は言う。

「なんていう花なんですか?」と返すと、「僕も知らないの。オレンジ色の提灯みたいなのに赤い小さいのがちょこっとついて。この辺りじゃちょっとみたことないような花だなあ。今年の春に友達に枝をちょこっともらって差しておいたら、こんなに大きくなっちゃって。ここでは初めて咲くんですよ。」と、私の背丈よりも高いその植物を指して笑顔で続ける。その場では全く想像できなかったが、いくつかあるつぼみは近日中に咲くだろうから良かったらまたどうぞ、と勧めてくれたその言葉を嬉しく思い、しばらくはここを散歩コースの定番にすることに決める。

帰り道、梨の直売所の前を通る。毎年ここで直売の梨をいくつか買う。初めてそこを見つけたときは、家のこんな近くに梨園があることに驚いたことと、暑い日に試食を勧めてくれた梨がとても甘くて美味しかったのを覚えている。この日、大ぶりの「新高梨」というのを3つ買う。この梨の読み方が「ニイタカナシ」といって、高知県産の「今川秋梨」と新潟県産の「天の川梨」を高配して新潟と高知の頭文字をとって名付けられたことを、この日初めて知る。

by blossoms_0606 | 2008-10-02 23:24 | 日常

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